急落後の相場の考え方

昨日は23時発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数の予想外の悪化をきっかけに急落し、一時79.13円を付ける場面がありました。

<ドル円1時間足>

昨日の相場の急落の背景としては、重要だった80.53円を超えることができず、逆に指標の悪化をきっかけに80.00円を割ると、買い方のあきらめたような損切りの連鎖で79円前半まで急落したのではないかと推測しています。

現在のように急落した後、一旦落ち着いたようなチャートを見ると、下げ止まったと勘違いしてドル円をロングする人が結構いるのですが、それは戦略としては大きな間違いです。「下値遊び」と言ってさらに下落する予兆であることが多いです。

なぜなら、下落する過程では買い方の投げが出るのと同時に、ショートポジションが溜まってきて、ポジションがショートに偏って初めて上昇するのですが、そうなっていないということはまだポジションがロングに偏っているということです。従って、急落後に底値付近でもみ合っている場合はさらに下落する可能性があります。もちろん相場ですから絶対ということはなく、もみ合っているうちにショートポジションが溜まって上昇することもあります。ただ、はっきり言えることは現在の状況でドル円をロングするということは戦略として間違っているということです。（急騰後のもみ合いも同様の考え方で、さらに上昇する可能性があると考えます。）


さらに注目したいのは週足の終値が79.50円より上か下かということです。月曜日の記事でも書きましたが、週足終値が79.50円のサポートを下回るようだと、来週は78円前半を試す可能性が高くなります。


本日の戦略としては、直近のレジスタンスである79.72円付近でのショートか、あるいは、79.15円付近のサポートを割れた後の戻りをショートすることになるかと思います。


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