2012年6月7日木曜日

中央銀行の政策には逆らうな

<ドル円 1時間足チャート>

昨日も相場が動きました。78.95円および79.21円のレジスタンスを突破して上昇しました。特に79.21円は重要なラインでした。(5月24日の記事参照)さすがに何度が跳ね返されましたが、最終的には突破しました。この上のレジスタンスは79.81円付近だと思います。

この上昇の背景を探っていくと、どうも日銀の介入期待というよりも、FRBによる追加緩和の期待によるリスク回避ムードの後退が大きいようです。最近になってFBR理事による追加緩和が示唆されています。

しかし、本当にこれが理由で上昇しているのであれば、いずれ反落すると思っています。
なぜならFRBが追加緩和を実施した場合はそれは米ドルの価値の希薄化に繋がります。一方、日銀は緩和をすると言いながら中途半端な政策に留まり、かつ白川総裁は緩和による副作用を強調しています。つまり最終的にはドル安円高に繋がるということです。

相場では「中央銀行の政策には逆らうな」とよく言われます。 今年の春先はどうだったかというと、FRBは原油高に伴うインフレを気にしていました。つまり金融緩和の早期撤廃観測が台頭していました。一方で日銀はバレンタイン緩和が示すように、本気で緩和をする気だと思われていました。それが2月から3月の上昇相場の背景でした。

しかし理論通りに行かないのが相場です。何が起こるか分かりません。QE3を実施してもドル安にならないかもしれません。しかし、だからこそ、このようなファンダメンタルズの要因や、チャートによる週間分析を行い、大きく相場を見ることによって、相場が動いても冷静に見られるようにしておくことが大切だと思います。

さて、昨日のチャートにラインを引くとしたらどこでしょうか。私なら下記チャートのように79.97円付近に引きます。


他には79.85円付近など別の箇所に引いた人もいるかもしれませんが、ちょっと弱い感じがしますね。

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4 件のコメント:

  1. こんばんは、管理人様♪
    ^_^)/

    ラインは管理人様のやや下、終値を被せられる場所に1つ、さらに中間のもみ合い、安値に最も近い終値の場所に1つ、さらにそのもみ合いの安値と前の時間での高値一番高い終値を被せてもう1つ、もみ合いの先の時間での高値か終値の一番高いものに1つ。
    合計4本程を引くと思います。
    (下位の分足チャートがあれば、それを見て細かく調整したり補助線を引くと思います)
    ^_^)o

    ファンダメンタルは気にはしていますが、まだまだ勉強不足なので分析が満足にできません(苦笑)
    ですので、いつも指標発表前後の動き具合で指標を使わせてもらいます。発表前後の-15分~+10分辺りで不自然な動きを見つける。と言う感じです。重要指標が被るときは・・・状況しだいですが、流すことが多いと思います。
    (発表前5,10分辺りから始まる不自然な動きは、誰かが事前に情報を得ているんでしょうか?不思議です。ダマシっぽいものもあって難しいですが、私の勝率を上げてくれている要素の1つです。)
    (^_^;

    中央銀行は今だと「ECB」、「FRB」、「日銀」辺りが要注目、+αで「ドイツ」、「イギリス」、「フランス」、「ギリシャ」、「オーストラリア」辺りにも注意と言った感じでしょうか?
    ^_^)o

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    1. Misakiさん こんにちは。

      なるほど。Misakiさんのトレードスタイルだとそのようなラインの引き方になるのですね。

      中央銀行は最重要がFRB、次にECBと日銀ですね。イギリスや中国も気にしておく必要があります。他の通貨ぺアをトレードする人はその国の中央銀行の政策を知っておく必要があります。なお、ユーロ圏の通貨政策を担うのはECBのみですので、ドイツやフランスなどは気にしなくても良いです。

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    2. 「~気にしなくても良い」←なるほどです♪
      そういえば、中国もありましたね。
      ^_^)

      中国の人民元は円に対してどの様な影響を与えると、管理人様はお考えですか?
      個人的には資源国繋がりで、豪ドル円経由で影響があるのかな?程度にしか考えられていません(苦笑)
      ^_^)o

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    3. 直接取引ができるようになったことによる影響のことでしょうか?従来もドル経由ですが取引できていたので、それほど急激な変化は無いと思うのですがどうでしょうか。私もまだ分からないです。

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