昨日の80.90円の攻防について

昨日の13:40頃からドル円が上昇し、80.90円近辺のレジスタンス付近で一旦失速した動きは非常に分かりやすく、バイナリーオプションをやる上で参考になる相場でしたので、詳細にその動きを追って行きたいと思います。（多少長文ですが、最後までお付き合い頂ければと思います。）

下のチャートは昨日掲載したのと同じドル円の4時間足です。(4月11日9:30頃のチャート)

昨日の記事では上記チャートで記載した80.90円近辺のレジスタンスは非常に重要なので、特に突発的なニュースで上昇したのではない限り、近づいたら売ってみるべき、と記載しました。

そして下記のチャートは80.90円に向かって上昇を始めた13:40以降の5分足です。

①の13:40からたった10分間で80.72から80.93まで21pipsも上昇しました。事前の戦略通りにトレードするなら、②の80.90円付近で売ることになります。ただし、この上昇の仕方はあまりにも不自然だし、まだこの時点ではニュースも伝わってきていなかったため、トレードを躊躇された方も多いと思います。私もそうでした。そうしているうちに、これは「27日に日銀が追加緩和を検討」というニュースに反応したものであると分かりました。何を今更、という感じで、②で売らなかったことを後悔しましたが、また80.90円に向かって上昇してきました。

私はこのトレードチャンスを逃がしたくなかったので、③の手前の80.87円辺りから売り上がりました。これで下がらなければ参りました、と諦めが付くくらいのトレードチャンスだったと思っています。

と言うのも、この80.90円を1ヶ月以上前に突破してから上昇に弾みが付いた重要な線でした。従って、この線を明確に割った後、もし東京時間に最初に試しに行ったのならば、トレードチャンスだと思っていました。

ただし、④以降はあまりトレードはお勧めしません。あまり時間を置かずに3回試していますし、欧州時間が始まる頃なので、レジスタンスを突破する可能性もかなりの割合で考慮しないといけません。結果的には急落していますが、この場合は欲張らずに様子見が良いと思います。

ところでこの80.90円ですが、FXの場合ではなかなかトレードする人はいないのではないでしょうか。サポートは80.60円付近、レジスタンスは81.25円付近で、リスクリワードレシオがよろしくありません。FXではトレードチャンスにはなり得ないところでもバイナリーオプションではトレードチャンスになり得るのが、バイナリーオプションの特長だと思います。


次に問題となるのが、どの締め切り時間を選択するか、ということです。 これには正解というものが無いので、常にいくつかの選択肢を考える必要があると思います。

例えば、レジスタンスやサポートは1時間足をベースに考えているので、今回の場合も、1時間足の終値は80.90円を超えないだろうと判断できます。そうすると、②で売った場合の締め切りは14時ちょうどのオプションを選択することになりますし、③で売った場合は15時ちょうどのオプションを選択することになります。

別の考え方としては、上昇するまでの角度で判断するやりかたです。急激に上がった場合はその後急落することが多いですし、緩やかに上昇した場合は緩やかに下落する場合が多いです。

この考え方に則ると、①から②はほんの10分で上昇したので、下がるのも早いだろうと考えて10分後や20分後の締め切りのオプションを選択するのも戦略の1つです。③の場合も10分から15分くらいで上昇しているので、同じく10分から20分後が締め切りのオプションを選択します。（今回私はこの選択をしました。）

上記の選択方法はあくまで1例であり、チャートの形状や線に近づくまでの過程、ポジションの偏り具合などによってケースバイケースなので、かなり裁量が入ってくると思います。また分かりやすい例がありましたら記事にしたいと思います。

ただ、上記のチャートでも分かるように、80.90円以上の良いポジションで売れたのなら、どの締め切り時間を選択してもそうそう負けません。基本は良いポジションを持つことが重要です。（なかなかそうは行かないですけどね。）

下図は今回のトレード結果です。

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